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「何が可笑しいのかしら」 急に後ろからかけられた声にサヘルの肩が硬くなる。 何時の間に現れたのか、サヘルによく似た面持ちの少女が木の上に腰掛けていた。 「下賤の者とあのような約束をして、お父様に怒られるわよ?」 それには振り返らずに答える。 「なに、戯れだ」 「戯れなどと…貴方…勝手に下へ降りたのも、お父様に知れればタダではすまないわ。 さ、帰りましょう」 「わかっている」 そう答えると、サヘルを中心に優しい光が広がった。 (背中から翼がゆっくりと広がる。) その光景を人が見たならば、全てのものがこう答えるだろう。 美しい神の使い 天使――と。 >つづきはFallen本作にてお楽しみください。
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